地球は平面なのか
人はなぜニセ科学に魅了される?
昨年だったか、地球が平面であることを確かめるためと言って、自作のロケットに乗って飛び立ちパラシュートが開かず墜落死するということがありました。人が乗れるロケットを作ると言うだけでも凄いですけどね(ホリエモンがんばれ)、飛行機に乗れば良いのにね。
地球が平面だと信じる人達のことをフラットアーサー(flat earther)と言うそうです。まあここに来る人は地球の裏側まで行ったことのある人もいるでしょうからそんなことを信じる人はいないでしょうが
なぜ信じてしまう?
「周りを見てご覧、遠くまで見えるだろう。球面に立っていると思えるかい?裏側に行ったら落ちてしまうだろう?地球は平面なんだよ」というのがだいたい導入のようです。直感に訴えるわけですね。もちろん他にも色々「科学的」な言葉で証明しようとするわけです。
で、これについての外国の記事があったのですが、こういった話をなぜ信じてしまうのかと言う話。細かくは忘れてしまいましたが、おおむねこういう話です。
普段人々は科学的な思考とかに縁がなく毎日を過ごしているわけですが、そういう人がある日突然つじつまの合ったような「科学的」な新説を聞くと「ああ、そうなんだ」と何となく納得してしまう。聞いた話が全てだから(他に知識がない)、、。しかも困ったことに一度固く信じてしまうと、それを否定する人に対して感情的になることが多い。
怒ってしまうんですね。
科学的議論をすれば良いのだけどそれは出来ない(知識がないし、どう議論したら良いか分からない)。そして、信じることが目的化してしまってなにがあっても考えを変えることが出来なくなる。ちょっと、新興宗教と似ていませんか?これをなんとか効果とか、心理効果の名前を付けてましたね。
科学に疎い人でも科学を理解したような気になるというのは気持ちの良いものでしょう。しかも自分だけが真実を知っているとなればなお魅力的。理解したのではなく鵜呑みにしただけなんですけどね、、、。
昨今のコロナ騒ぎのように、世間が一定の方向性を持った対処法に流れていると必ず逆行するような説を流す人が出てきます。まあ、それは本当かも知れないしそうじゃないかも知れない。それを流布する人はちょっと科学をかじった人や、?つきの専門家だったりするのですが、だいたいは学会などに提言するのではなく、YouTubeなどで一般人の支持を集めようとする。
一般人はつじつまが合っていれば「なるほどー、そうだったんだ」と納得しやすいですからね。中にはそういった話を真に受けてマスクをせずに人混みに入っていく人もいますね。
自分に理解力がないことを知る
大事なことは、自分が科学的理解力などほとんどないのだと言うことを知るべきだと記事は書いています。つまり今までにない新しい説について、それが正しいか否か判断する判断力などないと言うことを自覚すべき、と言うのです。そうすれば簡単には信じることは出来ないだろうというわけ。
誰かが今までの常識を覆すような説を流したとき、つじつまが合っていればついつい信じたくなるもんですが、我々素人にはそれが正しいかを判断することは本当はとても難しいわけです。
では、どうしたら良いかというと、その場で納得せずその説を他の学者も支持しているのか、その説を他の人はどう評価しているのかを探ってみたうえで、判断した方が無難だろうと思ってます。それでも僕らは学者ではないので、そうなのかも知れない程度に考えていた方がいいような気がします。新しい解釈が出てくれば柔軟に対応できるように。
科学を考えることになれている人は、その説に足りない物や、示されたデータが本物なのか、古くないのかなど疑ってかかりますね。
Facebookにもたまにニセ科学や陰謀論にとらわれている人を見かけますがほとんどこの話のようなパターンです。サプリなどの宣伝もそう。「~ということが分かっている、~と言われている」など科学会で認知されているかのような書き方をしてソースを示さない。かくいう僕もある結論を出してしまうと変更しづらい気持ちに陥るときがありますね。言っときますけど、、たま~にですよ(^^)、クワバラクワバラ